ミツバ岳と世附権現山    【2012.4.5】


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ミツマタと言えばコウゾと同様、昔は和紙の原料として使われていました。丹沢湖周辺のいくつかのの地域では、昭和20年頃まで地域の産業としてミツマタを栽培し、国立印刷局小田原工場に出荷されていたそうです。近年とある雑誌にこの名残のミツマタの花が紹介され、ちょっとしたブームになっているようです。このミツマタの花を見に、丹沢のミツバ岳と権現山を歩いてきました。R246の清水橋交差点を折れて丹沢湖方面に向い、永歳橋を渡り切ってすぐに左折れ、滝壺橋の手前の駐車場に車を止めました。少し歩いて滝壺橋を渡り切ったたもとに「ミツバ岳登山口」の小さな案内板があり、ここから登り始める。しばらくは杉林が続き、斜面は相当な急勾配だが踏み跡の分かりやすいジグザグの登山道が続きます。最近はほとんど歩いていないせいか、少し歩いては立ち止まり、また少し歩いては立ち止まりの繰り返しでした。杉林を抜けると雑木林に変わり、時々左側には富士山の一部がが木々の間から顔を覗かせるようになり、足も少し軽くなってきました。二つ目の道標を過ぎれば頂上はもうすぐです。進行方向左側にある鹿除の金網付近には沢山のミツマタの花が見えるようになりホット一息、元気を取り戻してきました。ミツマタは頂上付近に一番群生しているいるようですし、また、富士山を見渡せる眺望の効いた一角があります。少し雲が出始めてはきましたが、ミツマタの花の向こうに富士山もよく見え、とても満足しました。写真を撮ったあとは、権現山への途中にもミツマタの群生地があると個人のホームページに載っていたので、権現山を目指すことにしました。途中で見たミツマタはとても群生とは言えず物足り無さを感じました。頂上付近で昼食を済ませ、風が強く、駐車場に戻ろうと、来た道を引き返すことにしました。ミツバ岳に戻る途中で2度、道を間違える。一度目は道を確かめることなくなんとなく歩き出し、少し下りると来た時に見た覚えのない道標が目につき、道が違うことに気づ頂上まで引き返す。ミツバ岳方面への道標を確かめ、しばらく下っていくとこれまた来た時とは全く周りの風景が違っていて不安を感じる。再度、頂上に引き返すとにする。ちょうどパーティが休憩していたので念のため道を聞いてみる。結果的に教えてもらったのが決め手でした。頂上付近にある道標に従って歩き出し、少ししてから、進行方向左側のややなだらかな斜面に出ると、はっきりした踏跡も見つかり、登ってきた時には右側に見えていた丹沢湖が当然のことながら左側に見え、周りの雰囲気を思い出し、これでやっと安心することができました。どうやら小さな尾根が分かれているようで、山歩きには特に注意が必要です。この界隈では、一部の山が個人所有であったりすることもあるせいか、正式にハイキングコースとして整備されている訳ではありません。ミツバ岳は正式な名称ではないらしく、地図にはこの山の名前すら載っていませんし、ただ立ち入りが認められているだけの個人の山と言うことです。ミツバ岳から権現山に向かう途中には肝心道標は全く無く、前に歩いた人の踏跡が頼りです。初めての人だけで山歩きをすれば、下手すると遭難事故をを招きかねません。案内人付きのパーティに参加するとか、このコースの経験者と一緒に行くことが必要でしょう。ちょっとしたことで尾根を間違えれば、とんでもない場所に出てしまいます。木々の葉が茂った時期には余計、方向感覚がにぶくなりそうです。屏風岩山方面へ縦走するのでなく「ミツマタの花を見てみたい」というのであれば、ミツバ岳の頂上に登って来た道を下れば十分に花を楽しむことができます。登山道もけっこうはっきりしているので、まず、道に迷うこともなさそうです。車で行かれる場合、滝壺橋手前の駐車場が便利ですが、10台くらいしか止められないようです。道路を少し歩くようにはなりますが、さらに手前に二つ、滝壺橋のずっと先のほうに一つの駐車場があり、ここにはトイレもあります。



最初の道しるべ↑



  最初に見たミツマタ↑



杉林の合間から丹沢湖を↑



枝落としされた杉林↑



二度目に見たミツマタ↑



二つ目の道しるべ↑



いよいよミツマタの群生地へ↑






  
















ミツバ岳頂上付近↑





面白い木↑





権現山への途中で見たミツマタ↑









権現山山頂 ↑

「正に案内板のとおりだ!」


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