長興山紹太寺のしだれ桜    【2003.04.07】

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鉄牛和尚によって開山された長興山紹太寺、現在は長興山のだいぶ下側にありますが初代の寺はずっと上側にあって、江戸時代の初期には小田原藩主であった稲葉一族の菩提寺でもありました。ところが、幕末の火災で寺は焼失し、境内に植えられていたこの「しだれ桜」、だけが残ったものです。現在の寺は子院である清雲院が寺号を継いだものだそうで、寺からしだれ桜までは約10分程の距離があります。毎年花の時期には大勢の人をひきつけ、あまりにも有名になったこの桜を見に出かけてきました。箱根町役場の一般駐車場に車を止め、箱根冨士屋ホテルの下を通り箱根湯本駅方面に歩き出すと、付近はソメイヨシノがけっこう綺麗でした。箱根湯本駅で弁当を仕入れ、入生田駅に立ち寄り、その後紹太寺に着きました。境内の花々を楽しんだ後、長い石段を上ると当時の幾つかの史跡が目に付いてきました。みかん畑を通り稲葉一族のお墓にお参りし、さらにしだれ桜に向かう遊歩道を進みました。少し行くとうっそうと茂った原生林の中に入り、山道を歩いている爽快感が増してきて和みを感じました。「牛臥石」なる案内が目に付き、沢に沿った急な道らしからぬ道を30分程登りました。大木の茂る薄暗い林の中に、な〜るほど、大きな牛が座っているではありませんか。これは面白い、何度も滑りながら苦労して登った甲斐は充分でした。再び遊歩道に戻ってからほんの少し先、鉄牛和尚の寿塔が見えてきました。さらにほんの少々、急に視界が開けいよいよ大本命の「しだれ桜」の登場です。派手さこそありませんが、枝振りと言え、花の咲き具合と言え、それはそれはとても立派なものでした。月曜日の平日もなんのその、天気も良く花見は旬、売店付近は大勢の人人人、予想通りの大盛況ぶりでした。あちこちの角度から桜を眺め、写真撮影や売店前広場での軽飲食等をゆっくりと堪能し、駐車場に向かいました。まだ時間も早く、芦ノ湖周辺はいかがなものかと元箱根まで車を走らせました。到着すると先ほどとはまるで別世界、周りはまだまだ冬景色、観光客もほんのパラパラ、この界隈の春の到来の遅さを感じました。湖畔の陽の当る場所に腰を下ろし弁当を食べました。湯本・入生田地区と比べると気温は相当低く、しばらくして寒さを感じ、早々帰ることにしました。ふたたび入生田付近にさしかかると、あの銘桜がまた頭に浮かんできました。年も綺麗な花をぜひ咲かせて欲しいものです!





長興山紹太寺・山門↑


紹太寺↑



もくれん(紹太寺)↑


しだれ桜(紹太寺)↑



みつまた(紹太寺)↑


寺近くの学校のしだれ桜↑



360段の石段↑


透天橋と放生池と石柱↑



稲葉氏一族の墓↑


春日局の墓↑



開山鉄牛禅師命名の牛臥石↑


鉄牛和尚の寿塔↑









枝垂れ桜↑


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